本文へスキップします。

H1

介護予防向上のための口腔機能リハビリ活動に関する調査研究事業

主要調査研究事業詳細

2003/03/31

介護予防向上のための口腔機能リハビリ活動に関する調査研究事業


目的

介護予防に資するための口腔機能リハビリ活動を充実する観点から次の3点を目的として事業を実施する。
①国診協版「口腔機能リハビリ」の概念の確立
②口腔機能リハビリの実施(国保直診併設・機能連係介護保険施設)
⇒入所者に対する口腔機能リハビリ体操の実施及び効果測定
⇒口腔機能リハビリ実施のシステム構築の検討
③国診協版「口腔機能リハビリ」実施マニュアルの策定。

事業内容

◎事業実施対象施設 国保歯科保健センターを設置している国保直診24施設
◎事業の内容 カンファレンスを行いながら1次調査&2次調査を実施
○カンファレンスの実施
○対象者の選定
(1次調査) 施設入所者全員
(2次調査) 調査条件に該当する者5名
○口腔機能リハビリの実施
ア.全身状態と口腔状態の基本項目
イ.機能の現状
ウ.能力の現状(日常生活能力、口腔に関する能力)
エ.生活の現状(社会生活・食事・心理的は現状)
オ.口腔機能リハビリ実施前後の評価・総括
○実施機関   平成15年1月~2月(4週間)

事業成果

摂食・嚥下機能を含めた口腔機能が低下し、ADL、QOLの低下をきたしている高齢者、要介護者に対する対応が遅れているのが現状である。本事業により適切な口腔機能リハビリを実施すれば、短期間に口腔機能回復あるいは残存機能による代償が得られ、ADL、QOLが高まることが示された。口腔機能リハビリテーションのアプローチと期待される効果については、次の様に集約することが出来る。
   ①治療的アプローチ:摂食・嚥下訓練により嚥下に関連する機能障害を治す
   ②代償的アプローチ:誤嚥しない手技、嚥下しやすい体位、食物形態の工夫
   ③環境改善的アプローチ:施設や家庭で嚥下障害を克服できる環境に改善する
   ④心理的アプローチ:食事に対する意欲、「食」に対する感謝と喜びを取り戻す
今後は、さらに障害を最小限にとどめ、機能回復を早めるためにも、急性期、回復期からの対応をはかる事が重要と思われる。

報告書

 報告書  事例集「介護予防向上のための口腔機能リハビリ活動事例集」