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2003/03/31
介護保険施行後、施設利用者が増加する一方で、在宅ケア利用者は予想を下回る状況にある。国保直診併設の介護老人保健施設から在宅復帰した事例について、施設の在宅復帰に向けた取組みや家族への働きかけと支援、地域との連携等について多角的に把握分析し、在宅ケア推進を図る上での基礎資料とする。
全国19の国保直診併設の介護老人保健施設を対象とし、在宅復帰に向けての取組み状況調査と個別事例調査を行った。事例については、各施設から在宅復帰成功した事例やうまくいかなかった事例5例を選定し、調査した。また、実施施設の担当専門職を対象に、在宅ケア推進セミナー(在宅復帰に関する講演と事例発表)を開催した。
ほとんどの施設が在宅復帰に向けて積極的に取り組んでいた。特に効果のあるものとしては、①必要に応じて面談の機会を設け働きかけを行う、②入所時に在宅復帰への意向を十分把握している、③情報交換のための連絡会を開催している、などが挙げられた。施設には、入所機能だけでなく、困った時にいつでも相談でき、緊急時に対応できる役割が求められていることが明らかになった。
報告書
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